本文へスキップ

ここから本文

市民まちづくりの支援

世田谷グリーンインフラの普及・推進

目次

これまでの取り組み(実績)

2020年度|次大夫堀公園内里山農園における雨庭づくり

里山農園小広場にバイオスウェル型雨庭を手づくり施工する様子(2021/4/14)

植物を配置した様子。造園士、ガーデナー、学生、区民など多様な人が集まった(2021/4/14)

「個人宅でも実践しやすい雨庭のモデル」を世田谷造園協会・東京建築士会世田谷支部、東京農業大学、東京都市大学、区民、講師と一緒につくりました。この雨庭づくりを通して、次の通り、「自分でもできる雨庭づくり」のポイントを整理しました。

個人宅などでも実践しやすい
「自分でもできる雨庭」づくりのポイント
POINT1:「自分でもできる雨庭」とは
✓ 個人宅でも実践できる(規模感・低価格・手づくり施工・維持管理が楽チン)
✓ 目に見える楽しさや魅力がある
✓ 生物多様性の向上へつながる
POINT2:既存の緑化活動に「雨」の視点
✓ 個人宅のガーデニング活動や公園における従来の花壇活動や花植え活動へ「雨」の視点を加える。
POINT3:雨庭がつながり、地域がつながる
✓ 個人宅等での雨庭づくりの活動が、ご近所に広がっていくことで、地域のコミュニティづくりの一助へ。

代田富士356広場。手前からアガパンサス、アスペルラ、ガウラ、スティパ(2022/6/1)


2021年度~継続中|世田谷グリーンインフラ学校(区から委託を受け実施)

1講座全3回で、自然環境が持つ多様な機能を賢く利用するグリーンインフラや雨水利用等を体系的に学び、自分でも実践できる「雨庭」を演習フィールドで手づくり施工する学校です。
グループワークやディスカッションを通じた、主体的な学びの場です。雨庭づくりを通じて、「グリーンインフラの魅力や意義を地域の中で率先して広めていく」リーダーを育成します。
2021年度から、世田谷区から当財団が企画・運営の委託を受け、実施しています。
2023年度で3年目を迎え、区内外から137名の応募があり、61名が卒業しています(2024/3/31時点)。


2021-2023年度|グリーンインフラの普及に向けたナチュラリスティックガーデンを生かした雨庭の植栽維持管理[代田富士356(みごろ)広場]


平工先生と一緒に考えながら、
メンテナンスのコツを学ぶ。

2021年に、第1回世田谷グリーンインフラ学校の演習フィールドとなった代田富士356広場(以下、みごろ広場)では、学校終了後、雨庭に適する宿根草の検証や維持管理手法を学ぶため、ナチュラリスティックガーデンを日本で広める平工詠子氏(GARDENER-詠-主催)より直接指導をいただきました(2021-2022年度)。
一年草中心の花壇から宿根草へ移行するみごろ広場の花壇管理等を行う公園管理協定団体「代田みごろ花植え隊」への支援も兼ねて行いました。
支援最後の年である2023年度には、みごろ広場の活動から得られた知識や技術手法(ノウハウ)を共有し、今後の活動の手助けになるものを残すことを目的として、『みごろ大事典』を団体とともつくるワークショップを2回実施しました。
『みごろ大事典』は、作業のコツを皆で振り返り、伝え合うことができるよう、増えた植物、減った植物、侵入した植物などの記録や道具、園芸資材などちょっとしたコツが写真やイラストで分かりやすいように制作しました。2024年3月で団体への支援は終了しましたが、団体は継続して現在も活動しています。

※ナチュラリスティックガーデンとは…宿根草や球根を基本として、芽吹きから枯れた状態までを自然のままに楽しむガーデン。


2022-2023年度|地域共生のいえ「ふくふくのいえ」における雨庭づくり


NPO法人 雨水まちづくりサポートと協働し、地域共生のいえ※1「ふくふくのいえ」にて個人宅でもできる雨庭のモデルを3種類つくりました。雨庭をつくるプロセスでは、おでかけひろば※2の利用者を対象とした子ども向けの環境教育ワークショップを複数回実施し、子ども向けに雨庭の理解を広めるプログラムづくりも同時に行いました。

※1「地域共生のいえ」とは…区内の家屋等のオーナーが自己所有の建物を活用して主体的に行うまちづくり活動とその拠点。財団の自主事業
https://www.setagayatm.or.jp/trust/map/ie/
※2「おでかけひろば」とは…未就学(主に0歳から3歳)の子どもと保護者を対象とした子育て支援の拠点。
https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/kodomo/002/003/d00016014.html


2023年度|地域循環コミュニティKOMAZAWA MOAI FARM の夏祭りで出張 「雨庭相談会」を開催


東急電鉄株式会社など4社が主催する東急田園都市線『駒沢大学駅』前の約2,300㎡にわたる株式会社イマックス開発予定地を暫定利用した地域循環ファーム。ここで開催された夏フェスで出張型「雨庭相談会」を1日実施しました。
「自分でもできる雨庭」の普及啓発に向け、多様なアプローチで区民の方に知っていただく機会をこれからも提供してまいります。


2023年度|グリーンインフラ・ネットワーク・ジャパン2024
全国大会ポスター展 非営利部門『最優秀賞』受賞

2024年2月20日(火)~22日(木)、東京ビッグサイトで開催された「グリーンインフラ・ネットワーク・ジャパン2024全国大会(GIJ)」へ当財団が2020年度より取り組む『自分でもできる雨庭づくり』 のポスターを出展しました。
期間中に行われた来場者による投票の結果、当財団のポスターが「非営利団体部門 最優秀賞」を受賞いたしました。

●出展ポスタータイトル:
『自分でもできる雨庭づくり ~ 市民の小さな実践をつなげて、92万人が取り組むグリーンインフラへ ~ 』

●出展ポスター要旨:
当財団では、2020年度よりグリーンインフラ(以下、GI)に係る取り組みをスタートしました。住宅地が7割を占める世田谷では、区一人ひとりが主体的にGIに取り組むことが何より重要です。一方で、GIは区民にとって認知度は高くありません。そこで、市民が暮らしの中で思わず取り組みたくなる個人宅等でも実践し易い「自分でもできる雨庭づくり」の取り組みを始めました。4年間の実践とこれからについて発表します。

※GIJについて…グリーンインフラの更なる発展を目指して、産学官民のグリーンインフラに関わる多様な人たちによる情報交換の場として開催され、今回は日刊工業新聞社が主催する「グリーンインフラ産業展」との共同開催。


2020年度~|メディア・報道等への掲載実績

機関名/広報物・番組名 内容 発行日・放送日
(株)マルモ出版/『LAND SCAPE DESIGN』 №144 特別企画「自分でもできる「雨庭」づくり 次大夫堀公園内里山農園および世田谷グリーンインフラ学校の取り組み 2022/6月発行
株式会社リクルート/『SUUMOジャーナル水害対策で注目の「雨庭」、雨水をつかった足湯や小川など楽しい工夫も。京都や世田谷区が実践中』 次大夫堀公園内里山農園および世田谷グリーンインフラ学校の取り組み 2022/10/2配信
TBSテレビ/日曜Nスタ「Sunトピ&気象情報」 次大夫堀公園内里山農園および世田谷グリーンインフラ学校の取り組み 2022/11/6放送
(株)マルモ出版/『My GARDEN』 №105 早春号 特集「雨庭を学ぶ」 「ふくふくのいえ」における取り組み 2022/12月発行
NHK WORLD JAPAN/『Zeroing In: Carbon Neutral 2050 Episode 15 Our Breathing Cities』 「ふくふくのいえ」における取り組み 2023/3/24(金)
ほか放映
株式会社グリーン情報/雑誌「グリーン情報」5月号 「ふくふくのいえ」における取り組み 2023/5月発行
(株)マルモ出版/雑誌『My GARDEN』秋号 №108「住宅街の洪水を防ぐ小さな実験ガーデン」 「ふくふくのいえ」における取り組み 2023/9月発行
日経新聞社夕刊1面・電子版/うちの庭は「緑のインフラ」 楽しんで防災・生態系再生 世田谷グリーンインフラ学校の取り組み 2023/12/2(土)発行
東京都都市整備局 雨水しみこみプロジェクト表彰
「個人宅でできる雨庭づくり」の人材育成・組織運営に係る取組
令和6年12月20日(金)
国土交通省 第5回グリーンインフラ大賞「国土交通大臣賞」受賞
「武蔵野台地における『雨にわ』による NbS の普及・実証事業」
(共催:特定非営利活動法人雨水まちづくりサポート)
令和6年12月23日(月)
ページ上部へ