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調査

国分寺崖線保全調査~水生生物調査 崖線の水辺の生き物たち

100ヶ所以上も湧水が湧く世田谷。ハケと呼ばれる国分寺崖線沿いには、実に35ヶ所の湧水地があります。 サワガニやホタル、トンボのヤゴなど、一生の大半を水辺でひっそりと暮らす彼らは今、どんな状況のなかで生きているのでしょうか。平成13年度の調査事業で実施した国分寺崖線保全調査「水生生物調査」を報告します。

調査の概要

平成13年度、世田谷の緑の生命線「国分寺崖線」の湧水地に生息する水生生物と、その生息環境を把握し、水生生物の視点から自然環境の保全を検討する基礎資料の収集を目的に、ボランティアの協力を得て水生生物及び水質・水量調査を行いました。

調査は、2001年6月と2002年1月に主要な湧水ポイント11ヶ所にて、目合いの細かな手網を使った任意採取による水生生物の生息状況の確認、生物調査と水温、水量、水質を調査・観察しました

水質はpH(地下水の性質を知る)、亜硝酸態窒素(地下水汚染度)、硝酸態窒素(富栄養化の直接原因で、酸素欠乏症のメトヘモグロビン血症の原因として問題視されている物質の様子)、リン酸態リン(肥料や農薬、し尿、家庭排水などが原因の富栄養化物質の様子)をパックテストで行いました。

国分寺崖線の湧水の生き物

世田谷区内の国分寺崖線には数多くの湧き水があります。湧水地は、雑木林の面影が残りコナラやクヌギ、ハンノキなどの森に囲まれ、まわりは湿潤な土壌で、様々な湿性植物が生育しています。

2001年5月と2002年1月に、この湧水地で水生動物の調査を行いました。調査を行った場所は「神明の森みつ池」「林野庁宿舎内」「大蔵三丁目公園付近」「岡本静嘉堂・瀬田四丁目広場」「上野毛自然公園」「等々力渓谷」の6地区、11カ所です。

それぞれの地区ごとに湧水地の環境と確認された水生動物を紹介します。ご覧になりたい湧水地をクリックしてください。

調査報告

確認種の総目録

2001年6月と2002年1月に調査した結果、確認された水生動物の総目録です。

湧水地の環境の概要

各調査地点における主な生息種や周辺の環境、特記事項、考察などを一覧表で表示します。

水質・湧出量の詳細

各調査地点ごとの調査年月日、湧出量、水質・水温などを一覧表で表示します。

調査時の湧出量グラフ

全調査地点の湧出量をグラフにして表示します。

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