
運営委員について
2025年度は、「公益信託世田谷まちづくりファンド」「世田谷トラストまちづくり活動助成事業」の合同運営に伴い、二つの助成事業の運営委員を兼務いたします。
運営委員※2025年4月25日更新
運営委員長
饗庭 伸(あいば しん)
東京都立大学 都市環境学部 都市政策科学科 教授
<評価のポイント>まちづくりファンドはまちづくり活動に不可欠なお金を提供する仕組みですが、お金は、まちづくりをうまく進めるための「乗り物」にしかすぎません。乗り物に乗ってどこに行こうとしているのか、乗り物を使って何と何が繋げようとしているのか、乗り物を使わないまちづくりにどうたどり着けるのか、そんなことを応募者のみなさまの提案とともにじっくり考えたいと思っています。
運営委員
池本 修悟(いけもと しゅうご)
法政大学大学院連携社会インスティテュート 教授、一般財団法人世田谷コミュニティ財団 理事
<評価のポイント>世田谷の住みよい環境づくりを目的としたファンドですので、市民として現状課題に感じていることを明らかにし、その課題が解決するとどのような未来がやってくるのかビジョンを描いていただけると嬉しいです。さらに、その課題がなぜこれまで解決してこなかったことを分析し、どのように解決に向けて取り組むのか、具体的な変化を起こすアクションの提案もお待ちしています。
石山 恭子(いしやま きょうこ)
NPO法人 子育て支援グループamigo 理事長、ファンド卒業生
<評価のポイント>市民活動やまちづくりは、行きつ戻りつしながら収斂され、拡がってゆくのかもしれません。誰に頼まれたわけでもないのに始まる”活動”はどこからきているのか?自分は、自分たちは、なぜ、何に駆り立てられているのか?現実と想いの接点、みんなと私の接点、これまでとこれからをつなぐデザインは…?近くを見ながら遠くを望む気力、体力、仲間はいる?それらに着目しながら、よりよき明日へのバトンパスにお供できれば幸いです。
上原 幸子(うえはら さちこ)
武蔵野美術大学通信教育課程 教授、NPO法人 砧・多摩川あそび村 理事長、ファンド卒業生
<評価のポイント>このファンドの「公益」という特性を生かすために、まちづくりの担い手としての発想力の豊かさと、ワクワクするような取り組みを重視したいと思います。そして助成金を足掛かりに、自立へのステップを想定した工夫がなされていることも大切な視点です。また、はじめの一歩から育てていただいた経験から、小さくとも新たな価値を生み出す可能性に着目したいと思います。魅力ある地域の未来を、いっしょに思い描いていきましょう。
後藤 智香子(ごとう ちかこ)
東京都市大学環境学部環境創生学科 准教授
<評価のポイント>一口に「世田谷区」と言っても、地域ごとに異なる魅力や個性、課題があります。区民の皆さんは、日々の暮らしの中でその違いを実感されていることと思います。皆さんの活動が、その地域ならではの魅力的な暮らしにつながることを期待しています。また、U23部門も設けていますので、子どもや若者の皆さんの発想を活かした提案も楽しみにしています。
白鳥 奈緒美(しらとり なおみ)
一般財団法人世田谷コミュニティ財団 アドバイザー
<評価のポイント>まちづくりファンドという仕組みが、世田谷のオリジナリティあるまちづくり活動を支えてきたことを大切にしつつ、未来を作る新しい活動を応援したいと考えています。熱い思いを持った提案が多いと思いますが、中でも新たなまちづくりの担い手を掘り起こしていくような楽しい仕掛けをしている、新しい切り口で社会課題にチャレンジしている、持続可能な仕組みを構築しようとしている、といった点に注目していきたいと思います。
美濃部 真光(みのべ まさみつ)
一般社団法人アクト・ビヨンド・トラスト 理事、 NPO法人 地球と未来の環境基金 プログラムオフィサー、NPO法人 砧・多摩川あそび村 監事
<評価のポイント>10年以上、環境分野の助成金のプログラムオフィサーを務めてきました。東京も環境問題をはじめ多くの社会課題が解決され、住みよい街が創られてきました。しかし、依然として未解決の問題も数多く残っています。また社会が成熟した今だからこそ、「社会課題の解決」と同時に「新しい価値の創造」が求められています。世田谷をもっともっと良い街にするための、皆さんの野心的かつ実効性に富んだ活動と出会えることを楽しみにしています。
佐々木 康史(ささき やすし)
世田谷区都市整備政策部長
<評価のポイント>これまで携わってきた公共施設の建設や地域の街づくり、住宅政策では行政だけでは解決が難しい課題があること、コロナ禍の総合支所ではコミュニティ活動の大切さを実感しました。住み続けられる世田谷に向けて、行政ではできないような、皆さんの自由な発想と様々な工夫や連携により、身近な課題の解決やコミュニティ形成につながる取り組みについて、市民活動のお手本になるような提案を期待しています。