世田谷グリーンインフラの取り組み
グリーンインフラとは、自然環境の有する多様な機能(雨水貯留・浸透、流出抑制、水質浄化、地下水涵養、生物多様性の向上等)を賢く活用し、持続可能で魅力あるまちづくりを推進する取り組みです。
当財団では、設立当初より、自然環境や歴史的・文化的環境を保全した環境共生・地域共生のまちを実現することを目標として、様々な取り組みを行なっているところですが、2020年より、世田谷らしいグリーンインフラを普及するために、産・官・学・民連携で、「世田谷グリーンインフラ」の取り組みをスタートしました。
目次
次大夫堀公園内里山農園におけるグリーンインフラ
(一財)世田谷トラストまちづくりでは、2020年11月より地域の産官学民の多様な主体と連携し、世田谷版グリーンインフラ(以下、GI)のモデルケースづくりに取り組んでいます。そのひとつとして、区立次大夫堀公園内里山農園(※1)をフィールドに、雨水の流出抑制や雨水利用をねらいとした「バイオスウェル型雨庭(あめにわ)(※2)」、個人住宅でも区民が実践しやすい「坪庭型雨庭+雨水利用」の自主施工プログラムを実施しました。
(※1)里山農園とは
「人にも生きものにも優しい農園」として、以下の3つを柱に、子どもの食育や環境教育、障害をもった方もそうでない方も、誰もが一緒に楽しみ活動できる農業公園として2019年7月にオープン。参加者とともに畑の手入れだけでなく園内整備も進めています。
(※2)雨庭とは
屋根等に降った雨水を集めて、一時的に貯留し、ゆっくりと地面へ浸透させる庭(植栽帯も含む)のこと。雨は直接地面へ浸透し、下水道等への雨水流入負荷を軽減する。また、生物多様性が豊かになり、水質を浄化する効果も期待できる。
開催概要 ※このイベントは終了しました。
日時 | ※両日午前/午後の二部制となります。 【雨のため延期】令和3年4月5日(月)午前9時 ~ 正午 【雨のため延期】令和3年4月5日(月)午後1時 ~ 4時 ①令和3年4月14日(水) 午前9時 ~ 正午 ②令和3年4月14日(水) 午後1時 ~ 4時 ③令和3年4月22日(木) 午前9時 ~ 正午 ④令和3年4月22日(木) 午後1時 ~ 4時 |
---|---|
主な会場 | 世田谷区立次大夫堀公園内里山農園(喜多見5-5) |
参加費 | 無料 |
応募締切 | ※応募は締め切りました! |
主催 | 一般財団法人 世田谷トラストまちづくり |
協力 | 一般社団法人 世田谷造園協力会/東京建築士会世田谷支部/公益社団法人 世田谷法人会/特定非営利活動法人 雨水まちづくりサポート/東京農業大学/東京都市大学 |
自主施工の内容
(1)小広場における「バイオスウェル(=生物低湿地)型雨庭」
- 「バイオスウェル型雨庭」とは、敷地内に降った雨の流出抑制(浸透機能)及び、植栽を施し自然を模すことで植物、生き物(微生物等)の力で水質浄化を促す雨庭のことです。小広場内に、緑溝、雨庭、植栽等を施します。
(2)パーゴラにおける「坪庭型雨庭+雨水利用」
- 喜多見地域の農の風景を象徴する屋敷林の竹を活用し公園内の既存パーゴラに集雨装置としての竹屋根を設置します。
- 雨庭は、個人住宅の狭小空間等を想定した「坪庭型」の雨庭と雨水タンクの設置、さらに、雨水浸透ますとトレンチを使った雨庭を施します。
令和2年度の実績
※現在、作成中です。