等々力渓谷緑地

谷沢川によって浸食された渓谷地形に形成された樹林地。斜面勾配が急峻であることから、表土の流下が著しく、このような条件下で成立するケヤキ林を中心とした林地である。高木層にはケヤキのほか、コナラ、ヤマザクライロハカエデなどがみられ、低木層にはシラカシ、アオキなどが優占している。斜面下部には湧水群が見られ、これによって作られた湿性地にはセキショウが大きな群落を形成している。

渓谷林の上流側には交通量の非常に多い環状八号線が位置し、さらにその上流部には東急大井町線が通っている。このほかの部分では住宅地、野毛山公園などに囲まれ、緑の多い地域となっている。また、下流には丸子川が流れており、さらに下ると多摩堤通りを隔てて多摩川が位置している。


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