大蔵三丁目公園

調査対象地区の樹林地の状況および周辺環境を紹介します。大蔵団地と大蔵病院、総合運動場との間にある崖線樹林地の下部にあります。調査は湧水地周辺の樹林地とアスレチック広場周辺および湧水路沿いを対象としました。

湧水地周辺の樹林地は、コナラ・クヌギなどの落葉広葉樹がおもで、一部にはシラカシ林も見られます。また、樹林地内には住民たちが保護しているイチリンソウの群落がみられるほか、イカリソウやシロヨメナも自生しています。

アスレチック広場周辺はコナラなどの落葉広葉樹などの他に、ムクロジの群落が位置しています。林床は主にアズマネザサが分布しています。

湧水沿いに目立った湿性植物群落は生育していませんが、部分的にオランダガラシやクサヨシの群落が見られます。

大蔵三丁目公園の崖線樹林 樹林地内に設けられたニリンソウの保全地
大蔵三丁目公園の崖線樹林(2002年5月撮影)
大蔵団地の東側に位置する崖線樹林地を緑地として保全している。ケヤキ、クヌギなどの落葉広葉樹が多い。
樹林地内に設けられたニリンソウの保全地(2004年6月撮影)
ニリンソウの他にも草本類が侵入しており、地表性昆虫・草地精魂中の生息環境として大切な役割も担っている。
アスレチック広場周辺の樹林地 ムクロジ群落
アスレチック広場周辺の樹林地(2004年7月撮影)
大蔵三丁目湧水周辺の崖線樹林地とはやや異なり、ムクロジの群落が見られる樹林地。林床は裸地面が多いものの林地内にはアズマネザサの群落が分布する。
ムクロジ群落(2004年7月撮影)
落葉広葉樹の明るい林地。林床にはアズマネザサが群落を作るが被度は低い。 隣接してアスレチック広場があるため、裸地面も目立つ。
アスレチック広場下の湧水水路  
アスレチック広場下の湧水水路(2003年7月撮影)。 
大蔵三丁目湧水から続く湧水の流れ。両岸は石積みされており、草刈り管理が行われておるものと思われる。水辺の湿性植物はほとんど見られない
 

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